4月20日に始まったメキシコ湾の原油流出事故は、2週間近くたった今でもなかなか解決のメドが立っていない。メキシコ湾での原油流出というと、メキシコ近辺を想像するかもしれないが、Louisianaが一番事故現場に近かったりする。
爆発したBPの原油採掘施設はLouisiana沿岸から80Kmほど離れたところで、New Orleans近辺の漁業(エビ、カキ、マグロなど。Louisiana ShrimpやGulf Oysterはそれなりのブランドとして成り立っている)はこれから不確定な期間、かなりの打撃を受けることになってしまう。
漁業だけではなく、Louisiana沿岸の湿地帯は、貴重な野生動物の宝庫としても知られていて、それらへの長期的な被害もかなりのものになるはず。
New York Timesがかなり分かりやすいインタラクティブな被害状況マップを公開している。かなりの数のカキの養殖場が原油流出現場周辺に密集している。他の情報源によれば、いくつかの養殖場がもう既に閉鎖されたらしい。
今のところ無人ロボットを使って、三つの流出元のうち、一つを閉鎖することに成功したらしいけれども、トータルの流出量自体に変化は無いらしい。巨大な鉄の箱(cofferdam)を流出元にかぶせて、仮の応急処置を施すみたいで、今日にも巨大な鉄の箱の運搬を開始するらしい。
現時点でかなりの量の原油が流れ出てしまっている上に、完全に止めることが出来るのはいつになるか分からない。流れ出てしまった原油を取り除くだけでも大変だと思うけど、それに加えて環境の浄化まで考えると、とてつもなく長期的な影響がLouisianaを始め、南部の州に降り掛かってくることになる。
特に、ここら辺ではアメリカの他の地域と違って積極的にシーフードを食べる。しかも良質なシーフードを安価で。これが不可能になるだけで、南部に留まっているインセンティブがガタ落ちしてしまう。どこまで、これが真剣な問題になるか分からないけれども、原油には水銀も含まれているらしく(その度合いは採掘される地域によってもばらつきがあるらしい)、今後Louisianaで安心してシーフードを食べることがかなり難しくなってしまう可能性は高い。
2週間後にはNew Orleansの南、Laffitteというところから釣りに行く予定だけれども、ひょっとしたらこの原油流出事故のせいでキャンセルせざるを得ない状況になってしまうかもしれない。今のところ、潮の流れ的に、流出している原油は東のミシシッピ、アラバマ、フロリダ方面へ向かっている。釣りに行くエリアは流出現場よりも西なので、なんとか釣りが出来るといいんだけど、もう釣った魚を刺身にするのはたぶん無理だろうし、普通に食べるのもちょっと抵抗が…
本当に、今回の原油流出事故はLouisianaに住んでいるものとしては、かなりの痛手になっている。